研修施設の紹介

「三井不動産総合技術アカデミー」は「三井のオフィス」が誇るビルマネジメントの「精神」「知識」「体験」を磨く場として設立されました。
新旧どのビルでも対応できる高い技術力の平準化、様々なシーンに応用できる現場力の修得と、防災対応力のさらなる向上を目的としています。

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電気研修室

受変電室を再現し、受電方式に合わせた停復電操作を実施可能。

防災センター研修室

超高層ビルの防災センターを再現。各設備の遠隔操作のほか、総合的なシミュレーション訓練も可能。

衛生設備ゾーン

トイレなど水回り器具の修理や、配管詰まりの解消などの訓練が可能。

インタビュー

1.このアカデミーができた経緯や、コンセプトを教えてください。

1.このアカデミーができた経緯や、コンセプトを教えてください。
三井不動産総合技術アカデミーにて講師を務める滝澤さん

三井不動産グループでは、近年大規模施設の開発が続き、より安全で安心な運営管理が求められています。その運営管理に携わる設備スタッフに求めれる知識や技術は、より高度で専門性の高いものとなっており、アカデミーは、そうした施設を支える設備スタッフのトレーニングの場として設立されました。

当施設は、まさに現場を支える場として、現場では機器故障トラブルや、災害等が発生しない限り体験出来ない状況を再現できるため、リアルな状況でトレーニングを重ねることで技術力を高めることができます。ここで研鑽を積んだ設備スタッフは、まさに三井不動産グループの現場力の中核であり続けることが可能だと思います。

また、現場ごとで起きる事象やトラブルの発生率が違うため、その現場では通用した知識、技術が他現場へ異動するとリセットされてしまう、キャリアは同じでも経験値に差が出てしまう、ということがあり非常にもったいないと感じています。技術力の一番基本となる「スタートライン」を「平準化」できる場所があれば、いろんな現場で活かせるのではないでしょうか。

2.どのようなことが学べるかについて教えてください。

防災・電気・衛生・建築・空調のどの分野でも、初歩的なことから、トラブル状況を再現させて実践的に学ぶこともできます。

例えば、配管詰まりを再現させてそれを取り除く研修では、配管が透明になっているので、どのように詰まりが解消されるのかを視覚的に学ぶことができます。感覚的な部分はどんなに口頭で説明してもわかりづらいですが、それを五感で学ぶことができます。

また、空調不具合対応についての研修では、オフィス内を再現した研修室を使用して、お客様へのアプローチから、現地調査、原因特定、復旧方法、今後の方針提案までのシミュレーション訓練ができます。我々の仕事は機械だけを相手にするわけではないので、お客様対応も含めて学んでもらっています。

3.どのような思いで研修を開催していますか。

「受講生ファースト」ということで、なるべく受講生の皆さんがやりやすいように、必要な技術を身につけてもらえるように心がけています。講師陣はどのような内容でも答えるつもりでいますので、分からないことはどんどんなんでも質問してほしいです。

また私個人としては、アカデミーを作り上げていくのは講師陣だけではなく受講生でもあると思っていて、学んだことを現場にどう活かせるかを一番知っているのは、現場で活躍する受講生の皆さんなので、同じ社員の仲間として「アカデミーを作っていく人」という気持ちで臨んでもらえるとうれしいですね。

そしてアカデミーで学んだことを現場で活かせたら、ぜひ私たち講師陣に教えてほしいです。それがとても励みになりますね。