

- 田邊 修弘(たなべ のぶひろ)
- 2001年入社。
当社入社後は、東京・日比谷の大型オフィスビルにおいて設備、警備、清掃の統括責任者を務めた後、虎ノ門にある大型オフィスビルにおいて同業務、ならびに管理工事、定期外注委託作業の計画、管理等を担当。現在は同オフィスビルにてビルリーダーを務める。
前職は電話工事の専門職です。職人にあこがれがありまして、案外自分は向いているのではないかと思っていました。ところが、仕事を始めてみると、少しずついろいろな面でギャップを感じるようになり、結局、転職に踏み切りました。
会社選びでは、日常の生活が安定して、長年勤められる仕事がいいなという意識でした。正直なところ、当時の私のビル管理のイメージは、機械室で裏方の仕事を黙々とこなす、比較的年配の方が多い職場というものでした。ところが当社の業務はイメージとはかなり違うものでした。
再開発で取り壊されて、今はもうありませんが、最初の配属は東京・日比谷の大型オフィスビルでした。1960年に完成した当時としては先進的な大規模ビルで、新人時代に働いたこのビルの管理部では、「現場は足で見る。なにかあれば、率先して現場へ行く」と教えられました。
設備管理の担当になった際、現場に行くのは、せいぜい照明器具の球替えくらいかと思っていました。ところがテナント様とのコミュニケーションは頻繁でした。防災訓練のお願い、設備補修のご案内など、折衝ごとが多いのです。

そこで約7年を過ごし、次に担当したのが現在の虎ノ門の大型オフィスです。約3年間、設備管理のリーダーを務め、4年目に入ったところで全体を統括するビルリーダーを命じられました。当ビルにおける業務は、主に設備管理と清掃作業、そして管理工事や定期外注委託作業の管理です。日比谷時代に培った「率先して現場へ行く!」というマインドは当ビルのビルリーダーとなった今も変わりません。ただ一口に設備管理、清掃作業といっても、それぞれのビルの規模、性質、立地、テナント様、オーナー様の考え方によってその内容は違います。当社の場合、各種の研修会などで、各ビルの管理者がそれぞれ特有の事情について情報交換し、問題解決に役立てるようにしています。失敗事例をオープンにして、積極的に共有しているのが当社の強みだと思います。
日比谷のビルで7年、現在の虎ノ門のビルで丸3年管理業務を手がけてわかったのは、ビルにはそれぞれ個性があって、いつの間にかそういうビルの個性に愛着をもつようになったことです。
「やっぱり自分が担当するビルを好きでないと、いい仕事はできない。」
そう思うことがあります。
たとえばテナント様と込み入った折衝をする場合も、こちらにベースとしてビルへの愛着があれば、「なるほど、快適なビル環境が実現すれば、結果的にテナント様の満足度もアップする」と思っていただけるようなのです。
