前職ではホテルの施設管理として設備機器のメンテナンス、客室やレストランなどの修繕業務を主に行っていました。建物管理としてより専門的な知識を深めてキャリアアップを目指すため転職を考えるようになりました。

日本を代表するデベロッパーの三井不動産が手掛けた最新物件を、グループ会社として管理している三井不動産ファシリティーズは魅力的で、これまで培ってきた経験を活かしつつ「さらなるスキルアップとキャリアアップが目指せる！」と確信したため、入社を決意しました。

入社後に配属された管理物件は大手金融機関が本店として1棟借りしているオフィスビルで、映画などでよく見る分厚く大きな扉の金庫に驚いたことは今でも忘れられません。前職と建物の用途も違えば入居しているテナント様も大手金融機関ということで不安もありましたが、先輩方のフォローのおかげで伸び伸びと業務に取り組むことができました。

当社の魅力としては、職場環境の風通しが良いことです。上司・先輩・後輩、みんな真剣に業務遂行することはもちろんのことですが、時には冗談を交えながら笑顔が絶えないアットホームな会社だと思いますよ。

通常の日常業務はもちろん、空調衛生チームの一員として空調設備を主に担当しています。

建物内の空調管理は基本的に自動制御で行っているため、直接オペレーションすることはほとんどないですが、ビル利用者から空調温度や風向きに対するご意見があれば温度設定や給気口などを調整することもあります。また、中間期は日によって寒暖差が大きかったりするため、設定に対する制御状態や室内環境などを注視しています。空調管理は繊細な管理が必要で難しい仕事ではありますが、快適な環境を提供する上で欠かせません。
現在は立ち上げ当初より携わっている建物で、竣工前に気付けなかった問題点を洗い出し、今後何十年と残り続ける建物の作業要領の確立、ブラッシュアップに尽力しています。新しい物を作り上げていく仕事にやりがいを感じていますね。

仕事内容でも少し触れましたが、現在担当している複合施設の立上げ業務が強く印象に残っています。建物が竣工する3ヶ月前に配属されたのですが、当時実際に現場に入るとまだまだ施工途中で、竣工までに建物は完成するのかな？という疑問が生まれるくらいでした。そのような環境下で竣工に向けて私の仕事がスタートしました。設備図面や機器の仕様書、取説など明確な資料がない中でのスタートでした。

膨大な数の設備機器をまずはピックアップ。建物管理で必要な設備点検表や機器の配置図をゼロから作成。ある程度形ができたところで、現場を確認していきますが、竣工前ということもあり、突如の仕様変更や機器配置の変更、修正の繰り返しでとても大変でした。様々な苦労がありながらも、無事に大きな事故もなく、竣工日を迎えられたときはこれまでに感じたことが無い達成感でしたね。貴重な体験ができ、忘れられないエピソードですね。